project

プロジェクト概要

Project Overview

プロジェクト概要

人とAIの共生・協働社会を実現する学際的システム基盤の創出

人とAIの共生・協働社会を実現する
学際的システム基盤の創出

人とAIの相互理解の困難(=共生の困難)は、相互のコミュケーションチャネルが言語やシンボルだけに限定されていることに起因する。しかし、この困難は人とAIの間に限定されるものではない。人と人の間においても、コミュニケーションチャネルが言語だけに限定されている場合、相互理解の困難が生じる。
 うなずき動作やジェスチャーを伴った対面対話の事例(Goldin-Meadow,1999)が示すように、人と人の間のコミュニケーションチャネルに、非言語情報(身体言語)を加えると、相互理解が容易になる事例は多く存在しており、相互理解は言語チャネルのみによって実現されるものではないことを示している(Kruger,2005)。こうした非言語情報の多くは身体の意識下応答であるため,言語情報には欠落した隠れ情報の伝達チャネルとして機能することが相互理解を補償するカギとなっている。
 そこで、本研究では人とAIの間の既存コミュニケーションの困難を解消するために、人とAIの間に上記と同様の身体言語チャネルを確立することで相互理解を支援する。その方法として、研究代表者らが保有するパラサイトヒューマン(PH)技術を用いることによって装着者固有の身体言語を外在化する。これを人と同様にAIに対しても適用し,人と人の場合と同様に人とAIの間に等価的な身体言語チャネルを作り出す方法論を確立する。これによって言語チャネルのみによる相互理解不全を補償することで以下のようにして「人とAIの共生・協働社会」として示された3項目の領域目標の実現を目指す。

1

人とAIの共生

上述のように本研究では言語空間チャネルにおける不足を補うために、新たな非言語情報チャネルとして身体の意識下応答を外在化させるPHを強化したパラサイトヒューマンNEXT(PHN)を構築する。新たなチャネルによる相互伝達の改善がAIと人との共生を可能にする。

2

多様なAI間の連携

(1)で人とのAIの共生に用いたPHNは性質の異なるAI同士の相互結合にも利用することができる。PHNを介した相互結合でネットワークを構築すれば、性質の異なるAI同士を相互運用させる協調プラットフォームを形成することができる。

3

複数の人と複数のAIによる協働

(2)で構築されるPHNネットワークでは人とAI、AIとAIを相互結合が可能であるため、複数の人と複数のAIによる協働もまた可能となる。特に複数PHN間のシンクロニシティを活用すれば協働主体数の等価的な統合への展望も期待することができる。

Research Groups

研究実施体制

前田グループ Maeda Group

身体言語のデジタル化

ヒトの無意識な身体応答を「身体言語」として抽出し、AIとの間に等価的な情報チャネルを確立します。

嵯峨グループ Saga Group

多対多の身体的協働

ロボットを介した情報の同期を活用し、複数の人とAIが混ざり合って働くチームワークを実現します。

飯塚グループ Iizuka Group

知能間の協調プロトコル

身体性を持つAIエージェント同士が、非言語情報を介して自律的な連携を築くための理論を構築します。